古伝空手の発想 身体で感じ、「身体脳」で生きる (光文社新書)
「古伝空手の発想 身体で感じ、「身体脳」で生きる (光文社新書)」のレビュー・感想

【本書を読んだあとは】
本書の「三戦現象」は、他の流儀、あるいはスポーツの「非三戦」姿勢で再現できますし、より簡単なコツもあります。
アスリートは自分自身の思考(試行錯誤)によって、普通の人間には不可能なことをやってのけます。武術、武道のモトは、アスリート(創始者、後継者)たちの経験と知識の累積です。
これに対して、科学的研究は、具体性と実験、再現性をテーマにしますから、本書のようにイキナリ「方法」や「手段」を提示はしません。そのため、多くの人々が科学を「役に立たない」と思い込んでしまうのです。
し...

【きっかけとして】
感銘を受けた。感じるということの重要性、
その感受性を高めるための呼吸や体の保ち方など。
脳(文)と体(武)はそれぞれが別物ではなく、一体なのだ。
という考えは、自分が日常感じていることを裏付けて
くれるようで非常に共感が持てた。
本書は、入り口に過ぎず、弟子として入門したくなる。
そんな本です。

【目からウロコ】
空手を10年以上経験しているが本書を読んで武道の動きの奥深さを痛感。
小林氏が冒頭に書いているように読者に分かりやすく書こうとしているものの、宇城氏の教えを正確に書こうとするあまり、どうしても武道の未経験者には理解の難しい部分があるが、格闘技や武道の経験者なら感覚的に書いてあることが理解できるはず。
日常生活の随所で本書に書いてある型の重要性や呼吸法を試してみたが、納得のいく結果であった。
本書で小林氏が何度も書いているように、武道は人生そのものといった感覚が少し掴...

【入門書として】
新書版でコンパクトにまとまっており、コスト・パフォーマンス的にもよいと思います。冒頭の、慶応ラグビー部への指導の模様や、統一体にするために、足の裏に体重を感じる方法など、判りやすいです。
ただ、筆者の小林信也氏の、師匠である宇城氏への思いが過剰すぎるように思います。「カツラーの秘密」では、小林氏は、カツラをつけた自分の日々の悩みやトラブルを、あまり自虐的になりすぎずユーモアを交えながら描いており、好感を持ったのですが、今作品では、ちょっと真面目すぎるというか、自分を責めすぎているよう...
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